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お母さんの介護日記

脳出血・脳梗塞を経て、認知症・パーキンソン病を発症した母と、老々介護する父、近所に住む私の、備忘録を兼ねた介護日記です。

【認知症のアレコレ】帰宅願望 - 夕暮れ症候群について

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数ヶ月の入院生活を経た後に自宅へ帰ったお母さんに現れた、自宅での帰宅願望(夕暮れ症候群)について少し・・・

現在進行形で日々出てくる症状なのですが、初めの頃は驚いてしまい対処に困ったので触れたいと思います。

自宅内での「家に帰る」発言

私の母の場合は、大体16時〜17時頃に出るのですが・・・
私が実家にいる場合(週に2日は朝から18時頃まで実家にいます。)は「ほな帰ろか」と突然言われます。

初めて言われた時は「ん・・・?どこに?」と返したのですが、それに対する母の返事は「え、家やん。そろそろ帰ろ」でした。

以下、

最初の頃の私の(おそらく)NG対応

「家って・・ここお母さんが自分で選んで買った家やん。ここは家じゃないの?」
「ここ?家やで?ここじゃない家やん」
「ん・・・もしかして前に住んでた○○(地名)の家?もう引っ越して10年以上経つから違う人が住んでて入られへんよ?」
「あれ・・・?ああ、えっともう一個の家」
「ん・・・○○(母が結婚前に住んでた地名)じゃないよな?」
「そうそう。お父さん待ってるから帰ろ」
「お父さんここにおるやん」
「違うよ、私のお父さん(つまり私のおじいちゃん)やん」

そこで(おお・・・・・)となってしまいました。
他に言う言葉も見つからず「おじいちゃん何年も前に亡くなって天国おるで???」と言うと(この子はまたアホな事言ってるわ・・・)といった表情・・・。

「とにかく帰るで」
「あかんよ、だって○○の家もうないから帰られへんよ」
「帰るねんって!!」

その後、同じ繰り返しでなんとかなだめてその日はやり過ごしました。

そして今に至るまで、日々訴えるようになりました。

私と父が受けたショックと勘違い

そうなって、私も父もショックを受けました。

なぜなら、父と母が過ごしている家のことを、家じゃないと思っている・・・と思ったからです。私も10年以上一緒に暮らした大好きな家だったので(あの10年以上の楽しかった日々は・・・・)と勝手に落ち込みました。

更に、動物が大大大好きな母と一緒に暮らしている猫も1匹いて、その子もいるのに何故・・・となりました。

※ちなみにもともと猫は4匹いて、そのうちの2匹は私が小学生低学年の時に母が連れて来た(近隣情報誌の捨て猫コーナーなどでみつけて連れてきました)母がとても愛していた猫達で、その子達は数年前に20歳以上で大往生で亡くなりました。
もう2匹は昔兄が飼っていた猫で、母が世話をしていましたが、1匹はやはり数年前に突然死・・・。今は最後の1匹と暮らしており、その子だけ何故か父になついている子でした。(その他の3匹は全員お母さん派(笑))

ちなみに、何度か帰宅願望による訴えで会話をしていてはっきり気付いたのですが
今いる家も、自分の家である認識はあるのです。※母の場合

本人も困惑しているのですが、過去(遥か昔も含む)の記憶が交錯しており、"(自分の)お父さんが待ってるから帰らないと。"だとか、"娘(私)が待ってるから迎えに行かないと"といった思いでとにかく不安になっているようです。

しかし一番怖いのが、母が一人で出掛けようとすることで、母は一人で家を出ても、もはや帰ることができませんし、それ以前に自宅が4階にあるので、階段からの転倒の恐れがありかなり困りました。

※外出の対策として、母には申し訳ないのですがドアノブにかなり大きく鳴る鈴をつけています・・・が、現在は勝手に外出することは無いです。のでお守り代わりに付けっぱなしです。

そして、よくわからないなりにネットなどで調べてみると、こういった症状は帰宅願望(夕暮れ症候群)と言われていることを知り、調べた結果

現在の私たちが行っている対処法

先ほどの会話例を修正しながらご説明すると・・・・

否定ばかりしない

「ほな帰ろか」
「ん・・・?どこに?」「うーんそやな、なんか帰らないといけない用事あったっけ?」
「え、だってお父さん(おじいちゃんのこと。もしくは娘=私のパターン)待ってるし」
「おじいちゃんもう亡くなってるで?」「ああ、みんな大丈夫ってきいたら、今日はこっちの家(今いる家)おっていけるで!ゆっくりしとき〜」
「え?そうなん?ほな・・そうしよっかな」
「うんうん、今日はこっちで寝て大丈夫らしいから!」

一旦家を出る(余力と時間があれば・・)

「ほな帰ろか」
「今日はこっち(今いる家)にいて大丈夫みたいやで?」
(すごく不安そうに)「あかんねん、行かんとあかんねん」
「ちなみに○○(以前の地名。比較的近いので・・)の家に帰るん?」
「うん」
「わかった、うちも一緒に行くわ!」
— それから車で○○へ。その道中に
「○○の家なつかしいな〜、今はどんな人住んでるんやろな〜」
— 母は、この時点でなんだったかよくわからなくなってきているので話を合わせてくれます。
「・・?そうやな・・?そうやな〜。ほんまやな〜」
そうして、○○に着く頃には「懐かしいね〜、ほな家(今住んでる家)に帰ろっか!」で大抵は収まります。

収まらないときは・・・・

(一応)愛する愛娘のお願いスタイルで懇願します。
「お母さん、ほんま不安やろうし帰りたいやろうけど、△△(一緒に住んでる猫の名前)が調子悪いみたいで、お母さんじゃないと△△が不安がるから、今日は一緒にいてあげて。お願い。(よく分からないけど)みんなには、うちから言っておくから!」

と伝えて(無理矢理)収めてます・・・・。

ちなみに勿論私がいない日(ほとんどの日ですが)は、父がなんとか上記に近いやりとりをするのですが(一旦家を出る。は除く・・・)どうにもこうにもならないときは、電話で私が母に直接懇願スタイルになったりします。

でも、一番重要なのは帰宅願望 = 不安感のようで、不安を解消してあげることが、一番理想的な収め方のようです。

否定などがNGとなる理由

となると、否定することはより不安を煽る結果となってしまい、母は「帰らせてよ!」となります。

なので、一番よく私が使うセリフは「大丈夫やで!」です。

嘘になりますが「(なんかよく分からないけど)みんな大丈夫って言ってたよ!」ということも多いです。

これだけで大抵の場合は収まります。

またまた駄文ですが、また内容は後日補完したいと思います・・・。